<【石巻・南三陸】旨いだけじゃない。被災地の課題を知る「漁師の鍋三昧」ツアー>に参加しました(1 | コン美味食文化論2

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東日本大震災被災地を中心に、食べて復興応援!
時に風味舌禍な「いけずな京女」のブログです。

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 やれやれ、やっと記事がアップできた。
 行ったのは昨年12月15日のことです。
 写真を撮りすぎて整理ができなくて、と言い訳をしておこう。


 東日本大震災で被災した中小事業者を応援する「セキュリテ被災地ファンド」
 
http://oen.securite.jp/
 
 の企画<【石巻・南三陸】旨いだけじゃない。被災地の課題を知る「漁師の鍋三昧」ツアー>に参加しました。


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 東京駅から朝の7時出発、新幹線「やまびこ」で仙台へ。

 そこから貸し切りバスに乗り換えて、石巻をめざします。


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 ちなみに、バスは岩手県交通さんです。
 被災地では震災後ずっと、観光業の大きな落ち込みも深刻なので、もし団体旅行など企画される際は現地の観光バスなども大いに利用していただきたいと思います。


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 バスには仙台市・三陸オーシャンの木村社長が同乗し、道案内をしてくださいました。
 三陸の珍味・ほやをこよなく愛する“ほやおやじ”木村社長のプロフィールは、こちら(記事中間あたりから)をご覧ください。
 http://www.nikkei.co.jp/category/offtime/tabeb/article.aspx?id=MMGEzq000018092012
 
 今回のツアーは、「ゆっくりと、人里離れた十三浜(石巻市)で、漁師と交流しながら、三陸の良さや、今の被災地の課題を知っていただきたい」と、木村社長が企画されたのでした。


 ほやおやじよりご挨拶。
 「震災が風化し、最初の頃よりファンドが思うように集まらない中、ただ待っているよりも積極的に漁師の姿をしっかり見てほしいと思いました。
 皆、それぞれの得意分野で復興を志しています。しかしそれには、あと5年10年はかかる。
 皆様からの支援と応援が支えになります、お金を出すだけではなくて、その道のりを一緒に見届けてください。」


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ミュージックセキュリティーズの杉山さん(左)
添乗員のJTB・三沢さん(右)
大変お世話になりました!


 「セキュリテ被災地ファンド」を運営するミュージックセキュリティーズの杉山さんからも。
 「(震災直後にファンドを募集したよりも)後発の業者さんは資金が集まりにくい」状況が報告されました。


 さらに、宮城県の被災状況と漁業の実態など。
 震災前から漁師の平均年齢が63歳、後継者が5人に1人しかいない状況だったところに震災が追い打ちをかけ、廃業者も少なくないというお話に、参加者は真剣に耳を傾けました。


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 道の駅「上品の郷(じょうぼんのさと)」(石巻市)でトイレ休憩。
 上品は極楽浄土を意味し、まちの西峰・上品山から命名されたそうです。


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 あたたかみのある木造の建物に入ると、宮城の海山里の幸がいっばい。
 いきなりお買い物というのもなんですから、ちょこっとだけ。(したんかい)

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 道の駅と言うたらソフトクリーム、ですよね?
 「道の駅カフェ」を発見!


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 やはり東北ですから、「ずんだアイス」をいただきました。
 ソフトクリームではなくジェラートでしたが、豆をつぶした食感と風味があり、濃厚で美味しかったですよ。


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 再びバスに乗り、木村社長よりほやの話をお聞きしました。
 三陸のほやが食べられるようになるには、あと2年かかるとのこと。
 イメージと噂だけで食わず嫌われがちなほや、実は大変美味しいと、京都人の私が断言します。
 三陸オーシャンさんもファンド募集中です。
 http://www.musicsecurities.com/communityfund/details.php?st=a&fid=297


 そして、次にバスが止まったのは。

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 大川小学校でした。

 大津波により、校庭に避難していた児童108名中70名が死亡、4名が行方不明(2012年1月23日現在)。
 教職員13名中、校内にいた11名のうち9名が死亡、1名が行方不明(2011年4月9日現在)。
 スクールバスの運転手も亡くなっておられます。

 その悲劇について、地元では話をすることがタブーとなっており、一部では訴訟にも発展しているといいますが。
 いずれにしても、当事者でない私たちに何か発言する資格は、ありません。

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 皆で慰霊碑にお花を供え、天に召されし小さな魂たちが安らかでいられることを、ただひたすらに祈り…。


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 そして、改めて「震災を風化させない」「共に復興にとりくむ」ことを誓いました。

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 次に向かったのは、釣石神社
 石巻市のHPより。


 御神体の巨石は、中腹より突き出してしめ縄の巻かれてあるのが男の神様、その下に横たわっているのが女の神様として祀られ、縁結び・夫婦円満・子孫繁栄に御利益があるとされています。また、落ちそうで落ちないことから合格祈願、釣りの一字から大漁祈願、中腹より釣り上げられた石が亀の頭に良く似ていることから萬年長寿の祈願に多くの参拝者が訪れています。
 (中略)つり上がっている御神体の巨石は、昭和53年の宮城県沖地震でもビクともしないことから、落ちそうで落ちない受験の神様として市内外から大勢の人が参拝に訪れています。

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 そして今回、東日本大震災の地震と大津波に襲われたにもかかわらず、またもや御神体はビクともしなかったのです。
 現在、東北のパワースポットとして人気を集めているのだとか。


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 最も、鳥居や社務所は流され、周辺の集落は大きな被害を受け周囲は枯野となりました。
 それでも、宮司さんや地域の人々は、「地域復興には観光が大きな力となる。ぜひ遠方からも見に来てほしい。」と願っておられます。
 「神社を訪れ、そして周辺の光景も記憶にとどめてほしい。」と。


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 忘れることのないように、そして御神体の力を復興へのパワーにできるように、お守りをいただいてきました。


 さらにバスは走り。
 十三浜の大指(おおざし)という集落に到着しました。
 そこで私たちを待っていたのは…。


(つづく)



●こちらもご覧ください
いけずな京女のジコチュウな日々を綴る
「いけずな京女のwagamama日記」
本日は「緊急1分間クッキング」
http://blogs.yahoo.co.jp/taka24562002


●本日のお友だちのアメブロ
Two Pumpsさん「AKAGIDAN(AKG):公開録音@マルハン前橋インター店」

http://ameblo.jp/iio0907/entry-11441342072.html


●ほやおやじの「ほやのつぶやき」
http://www.musicsecurities.com/blog/community_news.php?ba=b10820a31922